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  • 【高屋敷店】ダーブロック錠勉強会

    お隣のクリニックさんにて行われた勉強会に一緒に参加してきました。

    今回は協和キリンさんより「ダーブロック錠」についての勉強会でした。

    ダーブロック錠は5種類あるHIF-PH阻害剤の1つであり、腎性貧血に使用される薬です。

    ※腎性貧血とは腎機能の低下により赤血球の産生を促進するエリスロポエチンが十分に

    産生されなくなり起こる貧血の一種です。

    ダーブロック錠はHIF-PHを阻害することでHIF経路が促進しエリスロポエチン産生が亢進され

    貧血を改善していく薬として活躍しています。

    規格も1㎎、2㎎、4㎎、6㎎と多くあります。

    メーカーさん曰く、他のHIF-PH阻害薬との違いは多価陽イオン含有製剤との相互作用がないため

    例えば、下剤としてよく使われている酸化マグネシウム等とも併用しやすい製剤となっているので

    多くの方で使いやすいのではないか。との事でした!

    5種類もあるHIF-PH阻害の使い分けはそれぞれ薬剤の特徴も考えながら

    患者様に合ったものを選択していく必要性があるな・・・と思いました。

    処方が来た際、これまで以上にしっかり併用薬のチェックやお薬の提案もしていきたいと思います。

     

    高屋敷店 高宮

  • 【坂下店】パルモディア勉強会

    【坂下店】パルモディア勉強会

    門前の診療所にパルモディアが採用になるとのことで、興和薬品さんに勉強会を行っていただきました。

     

    パルモディア錠(ペマフィブラート錠)は2018年6月に発売された新しい高脂血症治療薬であり

    一般名からも分かるようにフィブラート系の薬剤にあたります。

    が、その新しい作用機序から『脂質異常症ガイド2018年版』においては

    SPPARMα(選択的PPARαモジュレーター)として他のフィブラート系薬剤とは区別されています。

    この作用機序の違いによって、既存のフィブラート系薬剤で問題となっていた肝臓、心血管、腎臓などへの

    影響を軽減した上で中性脂肪の改善、HDL-コレステロールの増加作用が期待されます。

    十分な効果を得る為には1日2回の服用が必要であるため、コンプライアンスが悪い方に対しては

    やや飲み忘れが心配される薬剤でもありますが、総合的にはとてもメリットの大きい薬剤だなと感じました。

    もちろん他のフィブラート系薬剤にもそれぞれのメリットがあるためその違いをしっかりと理解した上で

    患者様に対して最善の治療となるようお手伝いが出来ればと思います!

    P.S…

    フィブラート系薬剤といえばスタチン系薬剤との併用は禁忌!!

    と大学では「併用禁忌」の代表のような形で覚えていましたが

    最近の添付文書改定ではそれぞれ「併用注意」に変わっています。

    薬物療法も日々変わってくるんだなあと実感すると共に

    大学卒業してから結構経つなあと思う今日この頃です・・・。

     

    坂下店 三宅

  • 【坂下店】勉強会@OS-1

    今年の夏はまさに異常気象とも言える暑さで、毎日ニュースや新聞は各地の気温を大々的に報道されています。

    そんな暑さの中特に気を付けなければならないのが熱中症です。

     

    そこで、今回は大塚製薬さんにお願いしてOS-1の勉強会を開いて頂きました!

    「OS-1」と言えば所●ョージさんのCMでもおなじみ、『飲む点滴』とも呼ばれる経口補水液です。

    熱中症の原因は体温が上昇することで体温調節機能のバランスが崩れ、体内に熱が溜まることにあります。

    通常は汗をかくことで熱を対外に放出し適度な体温を維持しますが、脱水状態になると汗をかけず

    さらに熱が体内に溜まるため、熱中症のリスクが高くなってしまいます。

     

    そこで熱中症対策として重要となるのが「脱水対策」です。

    脱水対策としては適切な量の水分、電解質、糖分の摂取が必要ですが、経口補水液を飲むことで

    軽度~中程度の脱水症であれば十分対応可能と考えられています。

    これを経口補水療法(ORT)といい、医療従事者及び患者様双方にメリットがあるため

    最近注目されている治療方法となっているそうです。

     

    市販の経口補水液には様々な種類のものがありますが、その中でもOS-1はNaやKといった電解質だけでなく

    糖分(小腸での吸収を高めるため。甘くするためではない!!)も理想的な割合で配合されており

    脱水対策として適していると考えられます。

     

    特に高齢の方やお子様は脱水リスクが高く注意が必要です。

    高齢の方は生理機能が落ちているのと同時に体内の水分量も少なくなっています。

    さらに患者様によってはトイレが近くなる事を嫌って水分摂取を控える方や、経口補水液への理解が乏しく

    自分では水やお茶だけを飲んで脱水対策が出来た「つもり」

    でも実は脱水状態になっているという方もおられます。

    お子様も体温調節機能が発達していないことや、感染症による下痢・嘔吐が起こりやすいなどの

    脱水リスクが高くなっています。

     

    一時期の暑さは多少和らいできましたが、まだまだ暑い日が続きます。

    服薬指導の中から患者様の脱水リスクを察知し、適切なアドバイスが出来るようになりたいと感じました。

    坂下店 三宅

  • 【大桑店】デンチャーケアの勉強会

    【大桑店】デンチャーケアの勉強会

    薬局長がグリーン会の『口腔ケア用品・デンチャー(入れ歯)ケアについて』の研修会に参加されました。

    店内で販売しているデンチャーケア製品について知っておくといいよ!

    ということで勉強会を行いました。

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    デンチャー(入れ歯)の材質はレジン床と金属床とあり、金属床は熱を伝えやすいなどの特徴があります。

    デンチャーケアは

    「水洗い」

    「食器用洗剤で洗う」

    「歯磨き粉でみがく」

    「ブラッシング・洗浄剤につける」と様々あります。

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    店舗で販売している洗浄剤を使う頻度は意外にも

    「3日に1回」「1週間に1回程度」との報告もあり

    平均して1週間に2.1錠の利用でした。

    洗浄剤は細菌だけでなく、カンジタ菌などの真菌を除菌します。

    洗浄剤も「総入れ歯用」と「部分入れ歯用」とあります。

    「部分入れ歯用」の洗浄剤は、防サビ剤入りで黒ずみになりにくいようです。

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    また安定剤には4つ(クリーム・シート・パウダー・クッション)タイプがありそれぞれに特徴があります。

    「クリームタイプ」⇒少量でピタッと安定し食べ物がはさまりにくく毎日使うもの。

    「クッションタイプ」⇒チューインガム状ですき間を埋めて固定し何日か使用できるもの。

    「パウダータイプ」⇒唾液やお茶などの水分に触れると粘着性を発揮し違和感が少ないもの。

    「シートタイプ」⇒唾液やお茶などの水分に触れると粘着性を発揮し携帯に便利なもの。

     

    口腔ケア製品についても口腔ケアスポンジなど様々な種類を見せてもらいました。

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    意外と知っていたようで知らなかった事があり、今後患者様にデンチャーケア製品を

    販売する際には学んだことを活かしてアドバイスをしたいと思います!

     

    大桑店 原田

  • 【大桑店】トビエース勉強会

    【大桑店】トビエース勉強会

    先日、メーカーさんによる勉強会が行われました。

    大桑店では事務員も一緒に勉強会に参加しています。

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    今回はファイザーさんによる過活動膀胱治療剤「トビエース」です。

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    過活動膀胱は女性に多い病気と聞きました。

    患者さんの事例についても話を聞きましたが、女性はなかなかお医者さんに相談しにくく

    診察はどのようなものかと不安が多いようです。

     

    今回、トイレの悩みを抱える患者さん用の冊子をいただきました。

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    裏表紙には医師に渡すカードがついています。

    受診する時にお医者さんに見せて相談するものです。

    勉強会を通してひとつでも知識を増やし患者さまに寄り添えるようにと思います。

     

    大桑店 原田

  • レミッチの勉強会をしました

    レミッチの勉強会をしました

    先日ですが、レミッチカプセルの勉強会をしました。

    透析をされている患者さん限定

    レミッチカプセルは、かゆみに効く薬なのですが、透析をされている患者さん限定で使用できる薬だそうです。透析の方は、かゆみを感じる方は74.1%、それによって睡眠が妨げられている方が48.2%くらいおられるそうです。たいへんですね。

    薬局にもご高齢でかゆみを訴えてくる方が多いのですが、こういう痒みは皮膚の乾燥による場合が多く、痒みの質としては表面的な痒みで発生に季節性があり保湿剤やステロイドなんかが効く場合が多いのですが、血液透析患者さんの痒みは通年性の中から湧いてくるようなかゆみだそうです。しかも、保湿剤やステロイド、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬なんかでも効果が不十分な場合があります。

    痒みの原因

    痒みの原因としては、いろいろなこメカニズムがいわれています。

    *神経線維の表皮内伸張

    通常は表皮と真皮の間くらいまで伸びているC線維(知覚神経)が角質直下まで伸びて いて、外部の刺激を受けやすくなっている。

    *ヒスタミン以外のケミカルメディエーターの関与

    サブスタンスPやサイトカイン(TNF-α)などのヒスタミン以外のケミカルメディエーターが痒みの伝達に関与している。

    *内因性オピオイドの関与

    内因性オピオイドのβエンドルフィンがμ受容体にくっついて痒みがおこる。

    鳥居薬品のレミッチのページ

    何かちょっと分かりにくいですが、鳥居薬品のレミッチのページに分かりやすい図があるのでこれを見てもらうといいと思います。

    レミッチは、この内因性オピオイドに関する部分に作用して痒みを抑えます。

    透析患者さんはβエンドルフィンが多くなっており、これがμ受容体を刺激して痒みが起きます。

    この作用と拮抗するのが、ダイノルフィンと言う物質でこれがκ受容体を刺激すると、痒みを抑制します。シーソーみたいな関係ですね。

    痒みを改善する働き

    レミッチはこのκ受容体に選択的に作用して、痒みを改善する働きがあります。オピオイド系の薬ではありますが、依存とかはないそうです。

    用法用量は1日1回1カプセルを夕食後、もしくは寝る前に服用するとのこと。2カプセルまで増量オッケーです。なぜ夜なのか確認したところ・・・

    • 睡眠障害につながる夜間の痒みを軽減したいこと
    • 傾眠やめまいなどの副作用があること

    らしいです。不眠の副作用が15.3%と最も多いようですが・・・。

    また、透析でいくらか除去されてしまうので、透析開始まで8時間あける必要があります。夜に服用するなら問題なさそうです。

    ネックになるのは・・・

    ネックとしては1カプセル=1745.1円すること。高い!

    薬局でも数名処方されていますが、あまり効かないよ、なんていっていわれることがあるので質問しましたら、今ある痒みをまったくゼロにするのはなかなか難しいらしいです。ただ、以前と比べると痒みの程度は軽減していることが多いので「以前より痒みはよくなっていませんか?」なんて確認すると効果が患者さんにも理解できるのではないかと言っていました。

    なんにせよ、透析患者さんのQOLが少しでもよくなるといいですね。

    坂下店 夏目

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  • 前立腺肥大治療薬アボルブの勉強会をしました。

    前立腺肥大治療薬アボルブの勉強会をしました。

    先週の金曜日に、グラクソスミスクラインさんにお願いしてアボルブカプセルの勉強会をしました。

    なんでも今までの前立腺肥大症の治療薬とはちょっと違い、前立腺そのものを小さくする働きがあるとか。その作用機序が気になったのでそこを理解しようと思いました。

    アボルブは、5α還元酵素阻害薬

    アボルブは、5α還元酵素阻害薬で、AGA(男性型脱毛症)の治療に用いられるプロペシアと同じ系統だそうです。

    加齢とともに前立腺が大きくなり尿道を圧迫して排尿困難などが起きますが、前立腺を肥大させる働きがあるのがジヒドロテストステロン(DHT)です。

    ジヒドロテストステロンは、テストステロンが5α還元酵素の働きにより変換されてできます。5α還元酵素を阻害すれば、DHT産生が抑制されて肥大した前立腺が小さくなり、排尿困難などが改善します。

    (男性は加齢とともに前立腺が肥大します。私もいずれ薬のお世話になるんでしょうね・・・sweat02

    アボルブは前立腺自体を小さく

    ハルナールなどのα1遮断薬が交換機能の緊張を緩和して、機能的な閉塞を緩和するのに対して、アボルブは前立腺自体を小さくして、機械的な閉塞を緩和します。だいたい前立腺容積を30%くらい小さくするとか。

    ただし、効果の発現には数ヶ月かかるので、α1遮断薬との併用療法を勧めているとのことでした。たしかに病院にかかっているのに数ヶ月も症状がそのままだったら患者さんも困ってしまうでしょうからね。効果が安定してきたら単剤での治療もOKらしいです。

    注意事項

    注意事項としては、

    • PSA値を50%くらい下げるので、前立腺がんの検査などPSA検査のときはアボルブをのんでいることを伝える。
    • 経皮吸収されるので、女性、子供はカプセルから漏れた薬に触れない。
    • 軟カプセルなので、一包化には不向き。

    このあたりがあげられます。

    ハルナールなどα1遮断薬服用中も前立腺は肥大し続けているのであり、窓口でも「前はこの薬で調子良かったんだけど、この頃よくないんだよ」と言う声を聞くことがあります。そういう方はこの薬を試すといいのかもしれないですね。アボルブで前立腺を小さくすれば、若いころのような尿のキレが復活するのではないかなと感じました。

    坂下店 夏目

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