今年も恒例の「社内症例報告会」を実施致しました。
今回はテーマを限定せずに保険薬局として日頃取り扱う領域をテーマとし報告して頂きました。
当社は4県をまたいだ薬局運営をしており、集まることがなかなか出来ないため
合同で研修会等行う際には県拠点で集合しWEBにて実施しております。
当社の症例報告会は学術論文的な要素というより実地を通じた事例共有と
アカデミックな考察への動機づけという目的で行われています。
仲間同士で語られる症例の逸話、患者や他の職種が語るものからは
多くのことを学ぶことが出来て印象に残るはずです。
今回は全10事例を限られた時間で報告して頂くので、皆さん内容を割愛しながら
コンパクトにまとめて報告くれました。
テーマを下記に挙げます。
1、身体的な問題で一包化が服薬困難になる方への支援について
2、在宅における医療・介護スタッフとの情報共有と薬学的情報提供について
3、在宅における麻薬の残薬調整について
4、在宅での多職種連携で改善できた事例
5、在宅にて薬剤師の介入が適切な薬物治療を行える事になった事例
6、食物アレルギーを持つ患者に対する処方薬のアプローチ
7、高齢者施設患者での血圧、血糖コントロールへの関与
8、簡易的腎機能推定ツールを用いた処方監査
9、手術前の中止薬の服薬指導
10、PCAポンプを介した多職種連携
一昔前は疾患や服薬指導が主でしたが、在宅や連携等の実績が着実に重ねられることで
各々に幅広い気づきがあったように感じることができます。
いずれも実務から得られた新しい知識や成功事例等がまとめられており、もっと時間があればなと。
とても惜しい・・・
発表した方も聞き手も、これら後方視的取り組みから色々な疑問や興味を持って
頂けることを期待しいつかそれが治療・介護への還元や、研究の種になればと望んでおります。
皆様ありがとうございました!
業務本部 卯尾 伸哉

