カテゴリー: 最新事例

  • 新年あけましておめでとうございます。

    新年あけましておめでとうございます。

    昨年は、多くの方々にご支援をいただきありがとうございました。

    はなの木薬局に来局される多くの患者さん。
    当薬局近隣にて処方せんを発行してくださる医療機関様。
    土地を貸していただいている地主さんや取引業者様。
    そして日々、正確に、迅速に、丁寧に対応している従業員へ・・・。
    とりまくすべての関係者に御礼申し上げます。

    昨年は、創立10年記念といたしまして、ささやかでは
    ありますが、記念式典と記念懇親会を行いました。
    多くの関係者の御列席にて無事、終了し、
    私たちのお礼の気持ちをお伝えする事ができました。

    私たちは、地域の人々に 「 健康 」 になっていただきたくて
    「 薬局 」 という形態をもってお手伝いをさせていただいております。
    その健康応援企業のスタッフが、健康でなくてはなりません。
    笑顔で元気よく丁寧に応対できるよう、心の健康を心がけて、
    スタッフ一同今年も地域に必要とされる 「 薬局 」 をめざして参りますので、
    今後ともご支援の程よろしくお願い申し上げます。

  • 石川・富山エリア研修会 『 海外(アメリカ)研修報告 』

    石川・富山エリア研修会 『 海外(アメリカ)研修報告 』

    石川・富山エリア合同にて行っている社員研修会で、曽我専務に海外研修に

    参加されたご報告をしていただきました。

    今回の海外研修は、『日本保険薬局協会』が毎年企画している研修で、

    アメリカのシアトルにて、病院、薬局、大学等を見学された時の内容に

    ついてお話されました。

    項目を大きく分けると・・・

    アメリカの薬剤師がおこなっている主な仕事について

    アメリカの健康保険制度について

    アメリカの薬局での薬剤師の仕事について

    メールオーダーでの調剤について

    でした。

    そのうち、今回は と についてお話したいと思います。

    アメリカで医薬品を扱う職種としては「pharmacist」 と「technician」がありますが、

    各々がどのように作業をしているのかを、ビデオ映像と一緒に説明していただきました。

    見ていると、薬剤師はそれらしい格好をしてひたすら電話や書類を見ていて忙しそうに・・・。

    その傍ら、大勢のテクニシャンは私服を着てラフな感じでピッキングどころか投薬まで

    しています (ーー;)!!

    お話によると、ここの薬局では薬剤師はひたすら処方チェックや確認作業を

    していたとの事です。アメリカの薬局全かは不明ですが、薬剤師が実際に

    患者さんとお話していなかったことについてはたいへん驚きでした。

    次はメールオーダー調剤についてですが・・・

    メールオーダー調剤は読んで字の如く、何かしらの電子媒体で処方データ

    (処方せん)が送られ、それを調剤するというもの。

    ただ、規模がスゴイ!!日本の一般的なショッピングセンターほどの広さで

    1日数十万枚の処方せんを扱い、一両日中に調剤された薬が届けられると

    いう業態。 薬局というより工場といった感じですね 。

    さすがアメリカだ 壮大だな と思うのですが、そこには薬剤師や薬局が

    どのように患者の服薬における安全を担保しているのかが疑問でした。

    そこにはいろいろな企業として、成り立つようなシステム的な背景が

    あるようで、とても複雑との事です・・・。

    日本とアメリカは、同じ人間の社会でも歴史・政治・民族性などいろんな要素で

    医療の考え方や実施に違いがあります。アメリカのシステムが優れているとか

    悪いとかでなく、今後日本では薬局がどうあるのか。私たちがどうあるべきかを

    深く考えさせられた内容となりました。

    ちなみに、海外研修の詳細としては同じサイトにご本人が報告されていますので、

    みなさま興味があればぜひそちらも読んでいただきたいです。

    曽我専務、貴重な講演ありがとうございました m(__)m

    大徳店  夘尾

  • ロゼレムの勉強会をしました

    ロゼレムの勉強会をしました

    昨日は武田薬品工業さんにお願いし、はなの木薬局 坂下店にてロゼレム錠の勉強会をしました。

    作用機序

    毎日の業務に当たっていても睡眠導入剤をお渡しする機会は多いのですが、今回の薬は今までのものとタイプが違うとのこと。作用機序などを理解したいと思っていました。

    人が眠くなるには、大きく2つの機構が関わっているそうです。

    • 恒常性維持機構(体が疲れたら、睡眠に関連する物質が体内で増えて眠くなる)
    • 体内時計機構(夜になったら眠くなる)

    体内時計は「メラトニン」によって調節されていて、「メラトニンが体で増えると眠気をさそう」と考えられています。

    大体、朝の光を浴びてから14~16時間でメラトニンが分泌されて眠くなるのですが、交代勤務の方はもちろん、コンビニエンスストア、深夜放送、レンタルビデオ屋など夜でも十分活動可能な世の中なので、この体内時計がリズムがくるって不眠は増えているようです。

    今までのベンゾジアゼピン系などの睡眠薬は、GABA受容体を介して恒常性維持機構に働くのが作用でした(アルコール飲んで眠くなるのも恒常性維持機構のほうに働きます)。

    ロゼレムに関しては体内時計維持機構に働きます。
    ロゼレムはメラトニン受容体に結合し、眠りを誘うのが主な作用機序です。
    それによって体本来の眠りのリズムを取り戻すのに役立ちます。


    △今までの睡眠薬で問題になっていた依存性や反跳性の不眠、呼吸抑制などのデメリットはなく、耐性もみられないのが特徴としてあげられます。

    よって、向精神薬の規制も受けませんから30日以上の処方も可能です(現在は新薬扱いなので14日が上限ですが)一部の抗うつ薬(デプロメール、ルボックス)は抗うつ薬の血中濃度が上昇してしまうので、違ったものに変える必要があります。

    東京の平均睡眠時間は5時間

    先日東京の平均睡眠時間が5時間くらいというのをニュースでみましたが、5時間くらいの人は7~8時間寝ている人に比べて高血圧のリスクは1.3倍、糖尿病に至っては2.5倍らしいです。

    きちんと睡眠をとるのは健康増進にも有用ですね。

    睡眠薬=やめられなくなる、ぼけるなどといろいろな不安を訴えられる方は多いのですが、この薬ならそういった心配なく使用できるのではないかなと思います。

    海外ではメラトニンそのものが販売されており個人輸入などで服用されている方も見えますが、脳に到達するまでに結構分解代謝されてしまうらしく、ロゼレムのほうが勝っているといえそうです。

    この時期コタツで電気つけっぱなし

    それにしても、私はこの時期コタツで電気つけっぱなし、テレビつけっぱなしで寝てしまうことが多々あります。

    体内時計は狂っているんじゃないかなって思います(汗)

    はなの木薬局 坂下店  夏目

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  • 今年もお世話になりました。

    今年もお世話になりました。

    2010年も残すところあとわずかとなりましたね。

    今年も多くの方が『はなの木薬局』に足を運んでくださいました。
    本当に有難うございます!!

    その感謝の気持ちを込めて、はなの木薬局では毎年この時期、
    新しい年の日めくりカレンダーを用意しています。

    ご年配の方は日めくりのカレンダーを好まれる方が多いようですが、
    最近はお店であまり売っていないようですね。

    そう言われれば売っているのを見かけることってないような…。

    なので毎年楽しみにされている方も多いです♪
    毎年何百個と用意するのですが、あっという間になくなってしまいます。

    ちなみにコレ、カレンダー・台紙・袋と別々に届けられ、
    組み立て(台紙にカレンダーをつけて袋詰めする作業)は私たち従業員で行っています。

    時間を見つけては休憩室でせっせと作るのですが…その光景は完全に内職工場です(笑)

    カレンダーは店内に置いてありますので、お立ち寄りの際はご自由にお持ち帰りください。

    来年も皆様が健康な毎日を過ごせますように…。

    坂下店 児玉

  • 『椛の湖』に想う「はなの木」の原点

    『椛の湖』に想う「はなの木」の原点

    先日、はなの木薬局の本社の所在する中津川市の
    『椛の湖』で、社員によるジョギング&バーベキュー大会を行いました。

    この「椛の湖(はなのこ)」というのは、字のごとく当薬局の語源と
    なった「ハナノキ」という樹が400本以上自生している湖です。

    はなの木という樹は、学名をハナノキといます。、
    全国でもほとんど存在せず恵那山を中心に自生し、絶滅危惧種と
    言われていますが、このハナノキが存在する中津川市坂下に住む者に
    とって、この湖は、幼い頃から「いこいの場」としてリラックスや休息を
    与えてくれる湖でした。

    10年前、薬局を開業する際に、この場所へやってきて夢や希望を思い描き
    薬局のネーミングにさせていただいた事を思い出します。
    まさしく
    自然の大切さ、健康の大切さ、社員や家族の大切さを感じさせてくれるこの湖は
    私たちにとって、原点でもあります。

        

        

     

    今回、
    金沢や富山からも社員がジョギングとバーベキューに参加していただき
    ハナノキという樹の凛々しさを感じてもらえたのではないでしょうか?

    11月には「椛の湖駅伝」という、子供から大人まで参加できるイベントが
    あります。
    来年もまた再来年も、社員の健康のため、調和のためにも続けたいと
    思ったのでした。

  • 第四回 日本薬局学会 学術総会へ参加

    第四回 日本薬局学会 学術総会へ参加

    日本保険薬局協会の主催する

    『日本薬局学会 学術総会
    岐(ぎ)の阜(さと)からの挑戦 』が
    岐阜市の国際会議場と都ホテルにて行われました。

    私たちは、今回始めて参加しましたが、日薬の全国大会と少し趣旨が
    異なっているように感じました。
    日薬が薬剤師個人の加入により運営されているのに比べ、
    保険薬局が主体として運営している組織団体であるため、
    薬剤師以外でも『保険薬局』のスタッフであれば、演題発表の場が
    ある事にすごく興味があります。

    「入力ミスの分析」や「返戻処理方法の分析」「未収金対策」・・・
    全国の6名の医療事務発表には、驚きました。

    また、薬剤師でもあり、三輪亮寿法律事務所で弁護士として
    活躍されている三輪先生による
    「保険薬剤師の新たなるチャレンジ」を聴き感銘をうけました。

    いつか我が社もこの場で発表できる日を願い
    また来年も参加させていただきます。

  • 海外(米国)研修2010  最後に・・・。

    海外(米国)研修2010  最後に・・・。

    全国で活躍されている多くの薬剤師の先生と
    共に短い間ではありましたが、忘れることのできない
    貴重な体験をできたことに深く感謝いたします。

    最初は、一人で参加して寂しい気持ちもありましたが、
    次第に声をかけていただき、食事にも動向させていただき
    不明な点を教えていただき、本当にみなさんありがとうございました。

    いつか、全国の学術大会やセミナーなどでぜひお会いしたいものです。
    また企業見学もぜひさせて下さい。


    最後に、企画していただいたNPhaの委員会の方、
    そして、通訳をしていただいた鈴木さんありがとうございました。

    曽我望武

  • 海外(米国)研修報告2010 その4

    海外(米国)研修報告2010 その4

    ワシントン大学での講義

    この日は、ワシントン州薬剤師協会 会長のDr .Jeff  Rochon教授から
    「医師との共同による薬物治療」について講義をいただきました。

    米国では、1999年頃から、医師との共同による代替医療を開始している。
    医療費が膨大に膨れ上がる中で薬剤費のコスト削減が大きなテーマとなっています。

    米国では、ジェネリックに変更するにあたり薬剤師協会は医師とある協定を結ぶ事に
    成功し、薬剤師の役割の拡大を手にしています。CDTA’s(共同薬物治療協定)という
    特定のプロトコールにより、特定の治療に対し、薬剤師に処方権を委譲している。

    このプロトコールより、患者は夜でも、週末でも休日でも地方へのお出かけも・・・
    治療へのアクセスがしやすくなり、地域住民は予防接種などができ、感染症拡大や、
    妊娠予防ができるようである。
    そして薬剤師は、薬剤の投与量、種類、用法、期間、検査等について、Drと協働して
    実施できます。仕事の満足度が増加し、自分が習得した能力を活用できます。
    しいては、医療費の削減にも寄与するとの事でした。
    ワシントン州では6000人の薬剤師が、1100店の薬局が登録している模様だ。

    「Harborview Medical Center Pharmacy Department」見学

    ハーバービューメディカルセンターは、当大学のもう一つの病院でシアトルのダウン
    タウンに所在する。287床で薬剤師は60名。(うち30名は病棟業務を行うファームD
    を取得する。)主に救急医療を専門とし、アラスカ・ユタ・オレゴンなどの
    州がヘリコプターで治療を受けられる施設を整える。

    (病院内の会計業務風景 ここで私服の女性が薬のお渡しも行う)

    ここでは、日本人のテクニシャンが勤務されていて、丁寧に解説していただきました。

    「Kelly Ross Pharmacy」見学

    シアトルの在宅専門の個人薬局。経営者3名で開局した外来患者ゼロのデリバリ
    ーサービスに特化した薬局。
    その薬局と事務所はビル4Fにあり80坪ほどを借りて、調剤業務をしている
    大手チェーンとは異なるきめ細かなサービスで、老人施設などの調剤を一手に
    引き受けている。処方箋を一度患者の手にわたす必要のない米国では、患者の
    同意をとり調剤しています。

    「walgreen」見学

  • 海外(米国)研修報告2010 その3

    海外(米国)研修報告2010 その3

    『ワシントン州立大学』

    メドコ社のダン・ダニエルマネージャーによるメールオーダー薬局の説明と
    医療保険制度の中で「PBM」(PharmacyBenefitManager)という組織
    団体が存在することを学習した。

    PBMは保険提供者を顧客とし、全ての患者情報を所有し複雑な保険制度の中で、
    薬局に対する請求処理に関与し、保険支払いがスムーズに行くように保険会社と
    調整を図る。また製薬メーカーからは薬剤購入の交渉を行い、ジェネリック薬を薬局
    へ推進したりして、医療費を抑えるツールを全自動システムで運営している。
    この概念は日本には全くなく理解しがたい。
    またこの組織がメールオーダー薬局を運営していると聞きさらに驚くばかりである。


    ラスベガス郊外に展開するメールオーダー薬局のmedco社には、
    この研修の後半に訪問するが、撮影禁止で薬局内の映像なし。
    我々が日本人として初めて見学できました。
    なんと、東京ドームほどの大きさの薬局!!!
    もはや薬剤工場としかいいようがありません!
    2 3日で、空港便で全米に空輸する。
    『ノースシアトル コミュニティカレッジ』見学

    日本にはない、「テクニシャン」というライセンスを取得するための専門学校。

    1970年代から存在し、入学すると9ヶ月で、基礎的な計数調剤のための
    数学、法令、薬理、レセコン入力などを学習する。また在学期間中
    2箇所で実務実習を432時間行い、試験を受けてパスしなければならない。
    国の制度としてテクニシャンの需要は高まっており、病院勤務は
    最も福利厚生も厚く人気が高い。

    テキストを拝見したが、とても9ヶ月で習得できるような内容ではない気が
    しました。


    また、輸液の無菌調整や保険制度まで学習するため、
    日本の薬剤師の行うレベルに近い気もしました。

    『BARTELL DRUG』見学

    日本人の米国薬剤師ミユキさんがいらっしゃったため、今まで体験した医療制度や
    薬剤師の実像をしっかり、日本の風土を知っている立場から説明していただきました。

    やはり現場では、いろんな問題をかかえ、トラブルを解決し、必死に勤務をされて
    いるようです。

    まず、米国医療制度が破綻寸前で保険会社からの支払いも本当に厳しくなっている。

    薬剤師1人(年間給与1000万円以上)に対し、調剤業務をほぼ全て行うテクニ
    シャン(年間給与350万円以下)を2人まで配置できるのも・・・薬剤師の大きな仕事が
    コスト削減のため保険会社と調整を図る事も、忙しい医師の負担を軽減し、そして1年
    に1回のDrの診察とリフィル処方で管理し、チェックする体制も全て医療費削減のため
    と感じます。

    一部の裕福層には手厚い医療がありすばらしいが、全体を最適としようするならば、
    この米国の医療制度は複雑で日本人には適合しないのではと改めて感じました。

  • 海外(米国)研修報告2010 その2

    海外(米国)研修報告2010 その2

    『ワシントン州立大学』  (シアトルでの研修)

    薬学部副部長であるスタンレー・ウェーバー教授と当大学教育開発部長による
    「アメリカにおける薬学教育」「臨床薬剤師の生涯学習」の講義を受けました。

     


    (午前中の講義風景)

    アメリカの薬学部へは、いきなり入学できないようです。

    2年間のプレファーマシーを受けるか、一般大学の4年を就業していなければ、
    専門に特化した薬学教育を受けられないということです。

    主な内容は、実践基礎といわれる、薬物治療の計測、ケアの提供、また
    薬物摂取システムの考案、ヘルスケア資源の管理などです。
    そして専門的に実践技能を教育されるわけですが、少し驚いたのが、「考える能力、
    意思決定」「リーダーシップ」「品質改善」「チームワーク」「社旗啓蒙活動」「専門的
    行動と姿勢」など日本の大学にはないカリキュラムが徹底されていることでした。

    また、驚いたことにインフルエンザ予防接種など感染症の注射や血圧測定、
    禁煙指導と薬剤の販売、そして課題を考え解決する応用力、カウンセリング
    スキルを薬剤師が行っており、そのための教育を州(国)や大学の生涯学習
    プログラムとしての教育省の全米認定機関(ACPE)が存在し、一定期間(2
    年間)での習得を義務付けていることでした。

    病院見学では、院内の薬局を見学・勉強させていただきました。

    ワシントン大学付属メディカルセンター↑は、学部内に存在し旅行者も安心して
    検査治療も受けられる中核病院です。州の中の組合7病院の中心で、年間
    薬剤総購入額は13000万ドルです。7病院合わせて薬剤交渉にあたり患者
    サービスに貢献しているようです。

    この研修では院内薬局を見学させていただきました。

    (院内の薬剤師さんの仕事風景:調剤業務は行ないません)

    米国の薬剤師さんは、新米ドクターに「どんな処方構成がいいかアドバイス・指導」
    「薬物モニタリング」を行い、医師の信頼を得るに値する業務を行っていました。
    また、保険会社との交渉・調整も大きな業務のひとつです。

    (この部署の薬剤師さんは、私服です!)

    日米薬剤師の業務の差には、国の医療保険制度と教育システムが大きく
    影響しているよです。