カテゴリー: 最新事例

  • 謹んで災害のお見舞いを申し上げます

    謹んで災害のお見舞いを申し上げます

    3月11日午後に発生した東北地方太平洋沖地震は、甚大な被害を及ぼしました。
    被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
    また、亡くなられた方々のご冥福を深くお祈り申し上げます。

    テレビやネットのニュースを見ていても、改めて今回の震災の大きさを実感しています。

    我々は、ここで平和に暮らしていいのだろうかと、つい気分が縮小してあせりを
    感じてしまいます。
    しかし、何かしてあげようと思い、
    個人で被災地に行ったり、個人で救援物資を東北地方に送ってもムダのようです。
    ムダというのは、利用されないだけでなく、迷惑がかかるという意味です。
    「阪神淡路大震災」の例を聞くと、個人から送られたあてのない50万箱分の物資は、
    焼却されてしまったようです。
    焼却する費用、それを運搬する費用も、労力を考えるとしっかり考えて行動しなくては
    なりません。

    私たちにできることは、いくつかあると思うのですが、一つに「募金」「義援金」が
    あります。
    はなの木薬局として会社も社員も義援金を集め、正規のルートできっちり、復興に
    あてられるよう進めて行きたいと思います。

  • 第1回 富山県漢方調剤フォーラムに参加してきました!!

    第1回 富山県漢方調剤フォーラムに参加してきました!!

    先日、富山明治安田生命ホールで、富山県漢方調剤フォーラムが行われました。

    発表は富山市内の薬局がトップバッターでした!漢方薬を処方された患者様に対し、どう工夫すれば飲みやすくなるか、粉薬のまま飲んだ時とお湯に溶かして飲んだ時の味の違いなどを、処方ごとに調査した結果でした。

    漢方薬は「証」と言って、個人個人の体質に合っていればおいしく感じると言いますが、どうなのでしょうか。私も漢方薬を飲んでいますが、とてもおいしいです!合っているのかな?と同僚のO薬剤師に話していたところ、もともとおいしい漢方薬なのだと教えてもらいました(^^;

    そして漢方薬はもともと自然界に存在する生薬から、薬効のある部分を抽出し、組み合わせて煎じたもの。それを飲みやすい粉末に加工してあります。そのため、例えば生姜の成分が配合されているものなど、同じような成分の重複や薬効の変化を避けるために、空腹時の服用が有効とされています。ただし、明らかに薬効が違ったというデータがないために、食後でも大差がないということです。

    さらに「 湯」と名前の付くものは、元はこうした煎じ薬であったために、お湯に溶かして飲むと効果的です。

    同じ薬でも、感じ方が違うというのは東洋医学特有で面白いな!と思いました。例えばユナシンドライシロップ、小児用の抗生物質ですが、誰が飲んでもコーラ味がします(笑)

    やや話が脱線しましたが、漢方フォーラムでは他に、富山大学附属病院薬剤部での、煎じ薬の漢方調剤の様子が紹介されました。沢山の種類の生薬が並んだ様子は壮快でした。普段そんなに多くのきざみ漢方を目にすることはなく、調剤自体も私は経験がありません。煎じ薬特有の患者様のお悩みや、薬効の正しく得られる工夫などが紹介されました。「漢方薬服薬指導シート」を作成し、そうした問題を解決されているということでした。


    写真は、前半の発表の座長を務められた、奥田部長です。座長は初めてなさるとお聞きしましたが、全くそんな様子はなく!スムーズに会を進めていらっしゃいました。

    後半は富山県立中央病院の先生、富山大学の和漢薬研の先生から、漢方薬の正しい使い方や、消化管疾患に対する漢方治療についての発表でした。やはり漢方と一口に言っても、内容の生薬1つ1つに特長があり、当然有害事象も起こり得ます。そういった事象への、医師と薬剤師の共通の理解にむけてのお話がありました。また、消化性疾患は、比較的多く漢方薬が取り入れられる領域だそうです。生体のバランスや恒常性に重きを置く治療体系をとっている為と言えるそうです。大変奥が深く、興味深いお話でした。

    当日は大変な雪で、福井で電車が止まり2日待ち!小松でも数時間待ちの状態だったみたいです。ちょうど私の沿線は無事で、多少止まりはしましたが、久しぶりの電車を楽しんで帰って来られました。

    奥田部長、お疲れ様でした。また次回も是非、参加したいです。

    もりの里はなの木薬局
    上山 小草

  • 田上はなの木薬局 オープンいたしました!!

    田上はなの木薬局 オープンいたしました!!

    みなさんこんにちは^o^

    本日3月1日(火)に金沢市田上地区に第二エリアでは
    4店舗目となります

    「田上はなの木薬局」
                                                             をオープンいたしました。

     

    (外からの様子です)

    このエリアは小児科・内科・皮膚科・整形外科・耳鼻科・歯科と複数の医療機関が
    集まった地域となっております。
    私たちはより一層のサービス提供の必要性を感じておりましたが,
    ようやくそれを実現するための店舗が完成いたしました。

    工事に携わっていただきました業者の皆様,
    そしてオープン準備を行っていただきました
    従業員の皆さまに大変感謝いたしております。
    ありがとうございました。

     

    当薬局では新しい取り組みとして、
    アロマやハーブの取り扱いを行っております。
    専任の販売員が「心と身体の健康」を提案いたします。

    私たちは、今後も地域に必要とされる「魅力的な薬局」創りを
    行っていきます。

    住所  〒920-1151 石川県金沢市田上第5土地区画整理事業地内10
    電話  076 234-1210  FAX 076 234-1211

    営業時間 月曜から金曜日  AM9:00 ~PM6:00

    土曜日      AM9:00~PM1:30

    定休日  日曜日・祝日

    2022年11月現在

    最新の開局時間は下記リンクよりご確認ください。

    田上店 最新開局時間

  • 東京マラソン2011

    東京マラソン2011

    2月28日(日)晴れ、気温11℃、
    3年ぶりに、あの「東京がひとつになる日」という大きなイベント
    東京マラソン』に参加してきました。
    今日はその報告をしたいと思います。

    AM9:10
    新宿をスタートするのですが、3万5千人のランナーがスタートするため、
    最後尾からのスタートとなった私は石原都知事がスタートの号砲を鳴らし
    てから20分近くかかりました。


    (スタート地点にて手を振る石原都知事)

    しかし全く構いません。実は私、3日前に左足ふくらはぎの肉離れをおこし
    5 10kmでリタイアする予定でした。
    足が痛く引きずってどうにか走る事もやっとでしたが、
    周りの雰囲気が前へ進む気流を作り、自分の意識をどんどん変えていきま
    した。

    5km走って足の痛みはなんとかなり、10kmの地点では「行けるところま
    で進む!」20kmを超えた時には、「今から歩いてもゴールできる。完走す
    るぞ!」と意識が変わる。
    文字では簡単そうに見えてもやはり「フルマラソン42.195km」。
    ただものではありません。
    痛みで意識が足に集中し、不安の中、非常に苦しく厳しい自分との戦い。


    (浅草 雷門の前で)

    しかし、

    ランナーのエネルギーはもちろん、応援ボランンティア、ギャラリー、イベントの
    皆さんの大きな声援がどれほど力になったかはかり知れません。
    子供達のダンスチーム、ヤングマン(YMACA)の曲で一緒に踊ってくれた
    路上チーム、ファンファーレを演奏してくれた音楽隊・・・本当に感謝します。
    苦しい中でも精一杯『どうもありがとう!』の声を出し、手を振り、ハイタッチを
    してなんとかゴールできました!

    本当に
    いろんなものをいただきました。

    ドリンク、水、チョコレート、バナナ、氷砂糖、クッキー、アメ、浅草のふがし、
    おにぎり、みそ汁、あんパン、カステラ、コカコーラ・・・。
    そして
    東京の有名な景色。このまちを走れた事への感謝の気持ち。自分の体に
    対する自信・・・。本当に2月27日にいろいろ東京でいただきました。
    走りながら、「いただいてばっかりで、明日からは自分が何かしないといか
    んな」と素直に感じました。


    (建築中のスカイツリー)

    大いなる東京。応援していただいた方・・・ありがとう。
    家族、社員、友人、そして応援に駆けつけてくれた、豊田くん・・・ありがとう。
    一緒に同行してくれた、しんすけ、よっちゃん、共に走ったサダくん・・・ありがとう

    PS1
    いろんな芸能人に会いました。
    国文太一さん・亀田興毅さん・古田敦也さん・小島よしおさん、その他テレビの
    アナウンサーの方・・・
    しかし、最も嬉しかったのが、尊敬する経営者の一人でワタミの創業者
    渡邊美樹」さんと握手できたこと!!
    銀座で応援に来てくださっていました。私は都知事選を応援します。

    PS2
    ちなみにタイムは・・・3年前より足の故障のため約1時間遅いです。
    「でもそんなの関係な い。」
    GrossTime : 5時間43分
    NetTime   : 5時間24分

  • 岐阜・長野エリア研修会報告 『 パーキンソン病の病態と治療について 』

    岐阜・長野エリア研修会報告 『 パーキンソン病の病態と治療について 』

     今回は、岐阜県中津川市坂下にございます 『 はなの木薬局 坂下店 
    の児玉薬剤師が 『パーキンソン病の病態と治療について』 という演題で発表を
    してくださいました。

    パーキンソン病は、錐体外路機能の異常により引き起こされる病気です。
    原因は中脳の黒質神経細胞が減ることにより、そこで産生されるドパミンが減っていき、
    相対的に脳内のアセチルコリンの量が上がることで種々の症状が現れてきます。なんと!!10万人に100 150人で発症し、40 70歳に好発するそうです。パーキンソン病の症状としては4つの症状があります。


    1 振戦(Tremor)
    2 筋固縮(Rigidity)
    3 無動(Akinesia)
    4 姿勢反射障害(Postural instability)

    この4つの頭文字をとってTRAPと呼ばれるそうです。
    パーキンソン病の治療は、基本的にはドパミンを補充することで運動機能の改善を図ります。
    補助的に抗コリン薬、アマンタジン使います。

    代表的な治療薬として・・・    

    【レボドパ製剤】
    レボドパ単独経口摂取では、末梢でほとんどが分解されてしまうため、カルビドパ、
    ベンセラシド(レボドパを分解する酵素を阻害する)を加えた配合剤が使われます。    

    【ドパミン受容体刺激薬】
    麦角系と非麦角系があります。
    麦角系の薬の副作用に突発性睡眠、非麦角系の薬の副作用に心臓弁膜症や
    間質性肺炎が起こることがあります。
    治療にはまず非麦角系から始め、効果不十分の時に麦角系を使います。
    これらの薬は急に止めることで悪性症候群(無動、寡黙、筋固縮、高熱、意識障害
    などの症状が現れる)が起こることがあるので注意が必要です。    

    【MAO-B阻害薬(モノアミン酸化酵素)】
    中枢内でドパミンを分解する酵素を阻害することで、脳内のドパミン量を高めます。
    日本ではレボドパとの併用が原則です。副作用には不眠があります。    

    【COMT阻害薬(カテコール-O-メチル基転移酵素)】
    中枢外でドパミンを分解する酵素を阻害することで、ドパミンの量を増やし脳内への
    移行する量を上げます。
    こちらもレボドパとの併用で使われます。    

    【ドパミン遊離促進薬】
    インフルエンザの治療薬として作られましたが、パーキンソン病の運動症状を改善した
    ことから使われるようになった薬です。    

    【抗コリン薬】
    ドパミンが減ることで相対的に多くなっているアセチルコリンの働きをブロックする働きが
    あり一番古くから使われている薬です。
    アセチルコリンの働きが抑えられると認知機能が低下することがあり、高齢者にはあまり
    使われません。    

    【ノルアドレナリン前駆体】
    ノルアドレナリンの前駆物質であるドロキシドパを投与することで、体内で代謝され
    ノルアドレナリンに変わり、パーキンソン病の進行したときに見られるすくみ足、
    姿勢維持障害を改善します。    

    【レボドパ賦活型パーキンソン病治療薬】
    レボドパに他の抗パーキンソン病薬を使用しても十分に効果が得られなかった場合に
    レボドパと併用する薬です。
    もともとはてんかんの薬で、痙攣発作を偶然に起こしたパーキンソン病患者に投与した
    ところ、痙攣が抑えられるだけでなく、パーキンソン病症状の著明な改善が見られたので
    使われるようになりました。
    作用機序はいくつか推定はされていますが、明確にはわかっていません。

    〈発表中の児玉薬剤師〉

    カメラを向けると恥ずかしがって、こちらを向いてくれませんでした(>_<)

     

     外科的治療としては・・・
    深部脳刺激術(Deep brain stimulation therapy, DBS)があり、脳に適切な電気的
    または磁気的刺激を継続的に送りこむことによって、症状の改善を図る治療法だそうです。
    患者さまに対するアドバイスしては・・・

    1、 勝手に薬を止めない
    ほとんどの薬にも言えることですが、今まで飲んでいた薬を急に止めることで現れる
    副作用があります。パーキンソン病治療薬では悪性症候群などです。

    2、 体を無理のない範囲で動かす
    体を動かすのは辛いかもしれませんが、動かさないことで筋力が衰えもっと動かなく
    なってしまうかもしれません。

    3、適切な食事
    便秘を防ぐために、食物繊維を多く摂ってください。タンパク質を少なめに摂ることで、
    レボドパの吸収を高めます。

    発表は以上でした。

     私が薬をお渡しする機会があるパーキンソン病の患者さまは、新規で薬を始める方は
    少なく、すでに罹患しており薬を続けている方が多いように感じます。
    長期間の日数で処方されている患者さまも多く、頻繁にお話する機会も少ないですし、
    ご高齢ということもあり代理の方が取りに来られることも良くあります。
    ですが・・・、もっと知識を深めることで、患者さまやご家族の方の不安解消、治療意欲の
    向上につなげることができるよう、がんばっていきたいと思います。

    児玉先輩!!ありがとうございました m(__)m

    はなの木薬局 坂下店
    横井 成尚

  • 『 無菌調剤技術研修 』 に参加してきました

    『 無菌調剤技術研修 』 に参加してきました

    昨年末、『 富山県薬剤師会 会営富山中央薬局 』 に無菌調剤室が設置され、

    地域の在宅医療を担う保険調剤薬局の薬剤師対象に、実技研修が開始されました。

    現在、『 本郷はなの木薬局 』 ではTPNの輸液を調剤していますが、

    混合の経験はありません。

    医師から要望の声が全くないわけではありません。混合したくてもできない!(>_<)

    ちょうどそんなとき、この研修の案内をいただきました (^o^)/

    さっそく、この 『 無菌調剤技術研修 』 に奥田部長と参加してきました。

    会営富山中央薬局 田中先生のご指導のもと、約1時間の実技研修を受けてきました!

    今回はその様子を報告したいと思います。

    まず、研修のながれを説明していただきました。

    真剣な面持ちの奥田部長です ( ..)φメモメモ

    ここは準備室なんですが、ここに入る前にまず専用のシューズに履きかえます。

    準備室にあるこの写真の箱、パスボックスといいます。

    名前のまんま、準備室とクリーンルームをつなぐ通路になっています。

    薬品や必要機材をここから搬入します。

    ここで忘れてはいけないのが、消毒用エタノールです!搬入物すべてにエタノールを噴霧します。

    次に、前室にてメディカルキャップ、滅菌マスクおよび滅菌ガウンを着用し、手指を消毒します。

    さらに専用サンダルに履き替えます。

    クリーンルーム内での正装した二人です(^ ^)

    足洗い槽にて靴底を消毒後、クリーンルームに入りました。

     

    ここで滅菌手術用手袋を着用したのですが、

    『着用時、外側を素手でふれてはいけない、触れていいのは内側だけ!』

    これがなかなか苦戦しました(@_@;)

     

    さて、ここから実際の混注作業です!!

    作業台、ワゴン、クリーンベンチ内を消毒用エタノールで清拭後、薬品や機材を並べます。

    もちろん、ここでも薬品や機材は消毒用エタノールを噴霧します!

    残念ながら実際の混注風景はありませんが、田中先生の指導のもと、

    高カロリー輸液に生理食塩水や、薬品を注入しました。

    ここでもしっかりと消毒をおこないながら、慎重に注入しました。

    (私は、注射器で、アンプル内の薬液を最後までしっかり吸い上げるのに苦戦しました…。)

    注入後、ツインバックの隔壁を破壊ししっかり混合しました。

    それぞれ、処方内容をラベルにして貼ってあります!

     

     

    出来上がった薬品を、ポリフィルムバックに入れてシーラーを用いて脱気・封をします。

    これが、なかなか空気がうまく抜けずに何度もやり直しました…

    封したものを、パスボックスに入れ作業終了です!

    お疲れ様でした (^o^)/

    今回、研修を受けてみて消毒の回数に驚きました。

    ほぼ全工程に消毒はついてまわります。

    高カロリー輸液は培地のようなものなので、当たり前といえば当たり前なのですが、

    細菌繁殖には本当に気をつけなければなりません。

    今回は研修でしたが、今後患者さまの混注を行う際には、より一層気をつけて行いたいと思います。

    最後になりましたが、田中先生ご指導ありがとうございました m(__)m

    本郷はなの木薬局
    松本 裕樹

  • 石川・富山エリア研修会報告 『 スタチン系薬剤の特性について 』

    石川・富山エリア研修会報告 『 スタチン系薬剤の特性について 』

    今回は、富山県富山市本郷町にございます 『 本郷はなの木薬局 』
    の福島薬剤師が 『スタチン系薬剤の特性について』 という演題で発表を
    してくださいました。

    脂質異常症という疾患のお話から始まり、各スタチン系薬剤の特徴までしっかりと
    盛り込まれており、幅広い演題に対し細部まで行き届いたお話でした。

    まず疾患の基礎として、TC (Total Cholesterol:総コレステロール) の
    人の体内での代謝から勉強しました。外因性コレステロールの摂取が増えると、
    内因性コレステロールの生成が減るなど、人の体は実に本当にバランスがとれた
    組織です。
    『脂質異常症』 と一口に言っても、高値を示すリポタンパク質の種類によって、
    引き起こす病態や治療法など様々に違いがあります。コレステロール摂取を制限
    するのは、LDL (Low Density Lipoprotein) 高値の場合、エネルギーや
    アルコール摂取を制限するのは、カイロミクロン/VLDL (Very Low Density
    Lipoprotein) 高値の場合 ・・・ など、食事制限の方法も違ってきます。

    学生の頃とは異なり、これらを勉強する際に、目の前に患者様の存在を感じられる
    ようになった気がします。

    < 緊張しながら発表中の福島薬剤師 >

    次に、演題のメインである、スタチン系薬剤の各特色について発表をして
    頂きました。

    各スタチン系薬剤の、構造的特徴・代謝、半減期、横紋筋融解症発症率、
    薬物相互作用など、現場の薬剤師として興味深いデータが多くあげられました。
    参考にされた文献が大学病院薬剤部出身、大学院薬学研究科教授によるもの
    であったこともあり、薬学的観点から非常に興味深かったです。

    『グレープフルーツジュースとの相互作用』は、カルシウム拮抗剤処方時の
    初回服薬指導では必須です。
    しかし、添付文書に記載はありませんが、このスタチン系薬剤にも、グレープ
    フルーツとの相互作用注意をするものがあり、裏づけがあるデータも取れて
    いるということでした。

    余談ですが、ほとんどのカルシウム拮抗剤で、このグレープフルーツとの相互作用に
    関する注意書きが薬剤情報提供文書に記載されます。ですが、本当に注意が
    必要なのは、そのうちの一部であるはずです。

    私たちは、本来の情報と大まかな範囲の情報とをしっかり見極めることが大切であり、
    そこが専門性発揮に繋がるのだなと、改めて感じました。

    今回の発表内容を踏まえて、食事療法を実施しているのに検査値が改善されない
    などの主訴に、どうお話させて頂いたらよいかなど、議論を呼びました。
    原発性であれば、先述した高値を示すリポタンパク質の違いにより説明されます。
    実際にお話を聞いてみると、制限しているのは魚介や卵だけ、という可能性もあります。
    それで良い場合も、あるいは不十分な場合もあるということでした。

    医療の世界は、勉強するたびに本当に奥が深いと実感させられました。
    今回のお話は、私たちが基本とする添付文書から、さらに1歩超えたものであり、
    大変勉強になったと同時に、意識向上にも繋がりました。

    福島薬剤師、どうもありがとうございました!!

    もりの里はなの木薬局
    上山 小草

  • 第二エリア新年会です^^

    第二エリア新年会です^^

    みなさんこんにちは^^

    改めまして 新年明けましておめでとうございます

    今年も毎年恒例の新年会を開催いたしました。

    今回は北陸を中心とする第二エリアの新年会の様子を報告いたします

    参加人数は34名となり第二エリアでは過去最高になりました。

    6年前は5人でスタートだったけど・・

    着実に成長してるんだなぁ って感慨深げになってました

    1月8日(土) 場所は金沢市上荒屋の「寿司龍」にて開催しました。

    はじめに社長から年始のお話をいただいた後に乾杯しました

    お互いにOFFの過ごし方を話していたり、黙々と箸を動かし食事に集中する人、

    ビールでは満足できずに日本酒や焼酎をグビグビいく人など・・・

    規模が大きくなれば、比例して様々なキャラクターの人材が増えるわけで・・・

    見ているだけで楽しいです

    (M君の女装で社長は大喜び。K・Kさんは本物の女性です

    さて、今年も恒例の「社長杯じゃんけん大会」が開催されました。

    老若男女・先輩後輩・上司部下は一切関係なく勝った者が

    豪華景品をゲット出来るのです

    優勝候補筆頭はF君です。彼は相手が何を出すのかが解るそうです。

    すっ、すごい・・・・・

    そんなF君の初戦の相手がなんと社長ではないですか・・・・

    社長の先制攻撃・・・「俺はパーを出す」

    これに完全にペースを奪われたF君・・・

    思いっきり読みすぎて、結果は社長が勝利しました

    優勝は当社最年少で平成生まれのKさんでした

    なんでも明日が成人式とのことなので最高の

    プレゼントになって良かったですね

    (良かったねK・Aさん)

    そんなこんなであっという間の一次会でしたが、最後は専務からの挨拶です。

    今年も一年間健康に配慮し元気に頑張れるように、

    正式な一本締めで終了いたしました。

    みなさん今年もどうぞよろしくお願いいたします

  • 処方せんの廃棄

    処方せんの廃棄

    坂下店では、ここ数年、過去に応需した処方せんを廃棄しておらず、
    自社内で保管しておりました。
    個人情報保護法の観点からも、簡単には廃棄できません。

    今回、3年を経過した処方せんをすべて廃棄することになり、
    中津川市内にある、王子板紙 中津川工場さんへ直接行き、
    廃棄処理をしてきました。
    この場で溶解するのを確認でき、証明書も発行していただけるので安心です。

    広い敷地に1日500トンもの紙類を収集し、ダンボール箱などに
    再生している工場です。

    毎月の処方箋を紙の箱に入れて保管しておりましたが
    この紙箱のまま持ち込みました。

    1か月で、約1箱です。今回は100箱近く運びました。

    ショベルカーで溶解炉に移動。

    紙類を再生するために一旦、水や薬剤を使い溶かします。

    数年間に及ぶ多くの患者さまの処方せんが、私の眼の前で、溶けて行きました。

  • 今年の一語2011・・・『 沁 』

    今年の一語2011・・・『 沁 』

    今年の一語についてお知らせ致します。

    私の個人的な感性で表現していますが、
    毎年 「貫」 「動」 「築」 「標」 ・・・などの一語を
    掲げて取り組んできました。
    今年は、「沁」という文字を年間コンセプトとしました。

    「 沁 」とは、あまりなじみのない言葉ですが、
    「 沁み込む 」  「 にじむ 」など、徐々にその影響が広がる様を表現した
    日本的で、今の私の心をとらえている一語であると思っています。

    これからの10年間をながめた時、
    地球規模でみても、日本経済的にみても、そして薬業界だけを
    みても、地殻変動的に揺れ動く時代であり、2011年は、まさしく
    このうねりの時代に突入したと感じます。
    この年に私のするべき事は、あわてることなく、長年築きあげた
    我々の企業文化・イズムを、新しい社員を始め、取引先の皆さまの
    心に沁み込むよう努めることです。

    昨年は、私たちの大切にしている事を文章として、
    言葉として標(しる)して行く事を目標に 「 標 」 としました。

    はなの木薬局では、この行動指針(クレド)を 「 道標(みちしるべ) 」と
    呼ぶことにしていますが、まず社員間に沁み込むよう年間を通じ、
    努力していかないといけません。

    「 道標 」の具体的な内容は、3月までに第1版を制定し、
    3月20日(日)の「はなの木薬局 全体会議 2011」にて発表致します。

    曽我 望武