カテゴリー: 研修会・勉強会・学会の報告

  • 【業務本部】はなの木薬局症例報告会を実施しました

    【業務本部】はなの木薬局症例報告会を実施しました

    今年も恒例の「社内症例報告会」を実施致しました。

    今回はテーマを限定せずに保険薬局として日頃取り扱う領域をテーマとし報告して頂きました。

     

    当社は4県をまたいだ薬局運営をしており、集まることがなかなか出来ないため

    合同で研修会等行う際には県拠点で集合しWEBにて実施しております。

    DSC_0483

    当社の症例報告会は学術論文的な要素というより実地を通じた事例共有と

    アカデミックな考察への動機づけという目的で行われています。

    仲間同士で語られる症例の逸話、患者や他の職種が語るものからは

    多くのことを学ぶことが出来て印象に残るはずです。

     

    今回は全10事例を限られた時間で報告して頂くので、皆さん内容を割愛しながら

    コンパクトにまとめて報告くれました。

    テーマを下記に挙げます。

     

    1、身体的な問題で一包化が服薬困難になる方への支援について

    2、在宅における医療・介護スタッフとの情報共有と薬学的情報提供について

    3、在宅における麻薬の残薬調整について

    4、在宅での多職種連携で改善できた事例

    5、在宅にて薬剤師の介入が適切な薬物治療を行える事になった事例

    6、食物アレルギーを持つ患者に対する処方薬のアプローチ

    7、高齢者施設患者での血圧、血糖コントロールへの関与

    8、簡易的腎機能推定ツールを用いた処方監査

    9、手術前の中止薬の服薬指導

    10、PCAポンプを介した多職種連携 

     

    一昔前は疾患や服薬指導が主でしたが、在宅や連携等の実績が着実に重ねられることで

    各々に幅広い気づきがあったように感じることができます。

    いずれも実務から得られた新しい知識や成功事例等がまとめられており、もっと時間があればなと。

    とても惜しい・・・

     

    発表した方も聞き手も、これら後方視的取り組みから色々な疑問や興味を持って

    頂けることを期待しいつかそれが治療・介護への還元や、研究の種になればと望んでおります。

     

    皆様ありがとうございました!

     

    業務本部 卯尾 伸哉

  • 【浅野川店】認知症サポーター養成講座を開催致しました

    【浅野川店】認知症サポーター養成講座を開催致しました

    12月12日 「もろえ地域包括支援センター」から講師をお招きし

    認知症サポーター養成講座を開催致しました。

    今回は、はなの木訪問看護リハビリステーションの皆様と合同で開催。

    様子

    認知症の方を支える

    認知症の方とのコミュニケーション

    について講義していただきました。

     

    ロールプレイでは、認知症の方を不安にさせない話し方、声のかけ方を教えていただきました。

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    「薬が見当たらない」という夜中の電話

    「処方せんをなくしてしまった」という相談

    このような経験をされたことがある薬剤師も少なくないのでは。。。

     

    地域の方にそっと寄り添う姿勢が大切であることを学びました。

     

    そして、晴れて浅野川はなの木薬局とはなの木訪問看護リハビリステーション浅野川は

    認知症サポータとして認定をいただきました!ステッカーとオレンジリングが目印です(*^0^*)

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    浅野川店 太田

  • 【業務本部】エリア研修会「社内コミュニケーションを考える」

    【業務本部】エリア研修会「社内コミュニケーションを考える」

    先日、各エリアで接遇研修を行いました。

    (10月24日 北陸エリア 11月14日 東海エリア)

    テーマは「社内コミュニケーションを考える」

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    どの企業にもある問題のひとつが社内コミュニケーション。

    上司(先輩)、部下(後輩)同僚(同期)。

    言葉のとらえ方や考え方の違いで仕事がやりずらくなった経験をしたことが

    ある人も少なくはないと思います。

    話し合える環境があって解決できれば一番良いのですが、なかなかうまくいかないことの方が多い。

    この研修では外部講師として、以前にもマナー研修でお世話になっている

    中北薬品のマナーインストラクター森有紀子先生に講義していただきました。

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    まずオープニングで「報告・連絡・相談」できているか普段の自分をチェック!

    8項目すべてにチェックがつくかと思いきや案外出来ていないことが・・・。

    普段の自分を反省しつつコミュニケーションのスキルアップ法。

    コミュニケーションとは…「言葉を通じて意思、思想を相手に伝える」

    「伝えた」ではなく「伝える」

    相手に伝わって初めて「伝える」になるのだと。これってなかなか難しい。

    「はい、わかりました。」と言われれば理解したと捉えます。

    できていなかったら伝えた側は「わかったって言ったのに!」と思って(怒れて)しまう。

    しかしここで相手を「承認」してあげることで、受け側も「承認」してくれる。

     

    承認とは…あいさつ、話を聞く、変化に気づく、約束を守る。⇒安心感、好感、やる気が出る。

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    森先生の話を聞きながら、自分の友人を思い浮かべました。

    自分が「承認」している友人には信頼しているから相談する。

    逆に相談してくれる友人は私を「承認」してくれているんだなぁと思いました。

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    グループディスカッションでは業務中に起こりそうな事例をグループで意見を出し

    まとめを発表しました。事例は

    ①上司(先輩)に対して ②部下(後輩)に対して ③同僚(同期)に対して

    1、お互いの気持ちを考えてみよう!

    2、事例をとおしてどんなことに気づけましたか?

    グループには先輩、後輩、同僚 それぞれの立場の人が混在していたので

    様々な考えが出たり、色んな状況が考えられたと思います。

    IMG_4095 (北陸エリアは模造紙に書き出し)

    IMG_4140(東海エリアは口頭発表)

     

    今回の研修で接遇研修は一度受けたらそれで終わりではなく、年一回の「健康診断」だと思って

    開催できたら良いなと思います。

    ますます働きやすい職場づくりを社員全員で取り組みましょう!!

     

    業務本部 徳原

  • 【浅野川店】輸液の勉強会を開催しました

    【浅野川店】輸液の勉強会を開催しました

    先日、陽進堂さんによる社内勉強会。

    今回、グループ会社エラーブル(はなの木訪問看護ステーション)の皆さんも一緒に参加です。

    参加人数の多さにMRさんも驚きの表情!!

    写真①

    さて、今回は「パレプラス輸液」というビタミン剤の勉強会でした。

    最近は製剤の安定性向上のため、あらかじめ全ての成分を混合するのではなく

    投与する直前にバッグを開通させる製品が多いです!

    これを開通させる時の感触がまた快感・・・

    写真②

    できたーー!

    この輸液は食事が満足に摂れない患者さんに使用します。

    やはり栄養はバランスが大事ですね!

    写真③

    (バランス栄養食 愛食中 笑)

     

    浅野川店 辰田

  • 【在宅推進部】トランスファーセミナーに参加しました

    【在宅推進部】トランスファーセミナーに参加しました

    10月26日に福祉ネットひびき主催の『トランスファーセミナー』に参加しました。

    トランスファー(英:transfer)とは、四輪駆動車にみられる部品でありトランスミッションに接続され、

    エンジン出力をドライブシャフト(プロペラシャフト)を介して・・・・・

     

    今回のトランスファーは移乗動作です。薬局薬剤師が薬局の中にいて移乗動作に関わることは

    まずないことだと思います。

    なぜ研修に参加したか。

     

    在宅業務を行っていると患者さんから

    「ちょっと起こして」

    「トイレに行くから手を貸して」

    など声がかかります。

    「私は薬剤師なので、手伝えないんです」なんて言えません。

    tokozure_nurse

    今までは筋肉をフル活用し、関節を酷使して手伝うことしかできませんでした。

    これは自分自身を痛めるだけでなく患者さんの危険も伴います。

    そこで移乗動作を勉強したいと思い参加しました。薬剤師の参加はH薬局長と私の2名。

     

    今回の研修では

    ①寝返り

    ②片麻痺の患者さんをを仰臥位から端座位へ

    ③椅子に座った状態からの立ち上がり

    を学びました。グループに分かれて実践です。

    IMG_1071

    なかなかうまくいかず力が入りますが、講師の先生やベテランのスタッフさんは

    いとも簡単に動かします。

    体の構造や動作の原理原則をしっかりと把握することのむずかしさを体験しました。

    正しい移乗動作はこの研修に1度参加しただけではもちろん身に付きませんが、

    知っているのと知らないのでは大きな差があると思います。

    使用頻度は低いですがしっかりと移乗動作できるよう繰り返し研修に参加し学習していきます!!

     

    業務本部 在宅推進部 松本

  • 【本郷店】在宅緩和ケア懇話会に参加しました

    【本郷店】在宅緩和ケア懇話会に参加しました

    10月22日

    富山県立中央病院で開催された「第12回在宅緩和ケア懇話会」に参加しました。

    第1部はターミナルの患者さんが入院から在宅へ移り、永眠されるまでの経過を

    様々な職種の方が各々の視点を発表する事例報告会と意見交換でした。

    当薬局から薬局薬剤師の視点で松本課長が発表され、麻薬の管理や

    PCAポンプなどについて説明されました。

    20151022本郷

     

    同じ患者さんでも職種の違いや入院中と在宅療養の違いで見えてくるものが

    異なることを改めて感じ、病状はもちろん生活環境や心理状況などについて

    情報共有の必要があると思いました。

     

    第2部では「かみいち総合病院」の在宅療養支援体制についてのお話が聞けました。

    なかでも「グリーフケア」のお話が印象的で、患者さんが亡くなった後

    そのご家族に対して寄り添うことの大切さを感じました。

    また、そこから次回への改善点を見出し、今後の在宅医療へ繋げていくことは

    私たちも見習うべき医療従事者として必要な姿勢だと思います。

     

    多職種の方々のお話は薬局内だけでは得られないことを吸収できる貴重な機会です。

    今後も外部研修会などに積極的に参加し新たな知識や刺激を得ていきたいと思います!

     

    本郷店 稲田

  • 【業務本部】若手薬剤師集合研修・懇談会を実施しました

    【業務本部】若手薬剤師集合研修・懇談会を実施しました

    9月6日(日曜日)

    はなの木薬局 若手薬剤師のみで実施する集合研修会を石川県金沢市の店舗で実施致しました。

    この研修は、日常業務に準じた習得状況についてケースワークを通じ入社2年目の薬剤師を対象に

    成長度合いを見る集合研修です。

     

    午前中は各疾患領域のケースについて、調剤から服薬指導をシミュレーションしていきます。

    20150905若手研修②   20150905若手研修①

    入社以来、日々調剤業務に追われ余裕をもって薬学的な見地に基づき

    思考する事が出来なかったかもしれませんね。

     

    この研修ではただ調剤して渡すのではなく処方内容や患者の状態をみて

    どのような判断をして行動できるか実践さながらの内容で見ていきます。

     

    ・・・皆緊張して挑んでおりましたが始まってみると凛々しく粛々と作業を進める様子に

    入社当時を知る私としてはただただ感動でございます。

    20150905若手研修④   20150905若手研修③

     

    この研修内容は4~16年目の先輩薬剤師4名が担当致しました。

    単に教えるのではなく、必要な解釈や考え方を企画・共有する事で

    ともに新たな気付きを得られたのではないでしょうか。

    20150905若手研修⑥   20150905若手研修⑤

     

    午後は社長を交えた懇談会。社長より我々はなの木薬局の方針に関するお話をして頂き

    幾つかのキーワードをもとに意見交換します。

     

    たとえば、「自律」

    「自立」ではなく自律。

    20150905若手研修⑦

    1年半の経験を踏まえて意見交換し、各々自身を振り返り、互いがどう成長したのかを

    感じることができたでしょうか?

     

    休みの日に長丁場な研修でしたが、見守る立場としても色々と気付き考えさせられる機会を頂き感謝です。

    皆医療人として立派に成長しているのが分かり嬉しい限りです。

     

    今度は中堅薬剤師(?)集合研修で会いましょう!

     

    業務本部 卯尾

     

     

  • 【大桑店】バイオ後続品とは・・・

    【大桑店】バイオ後続品とは・・・

    9月2日のお昼休みを利用して、メーカーの勉強会を行いました。

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    今回は、インスリングラルギンのバイオ後続品として初めて発売となる製品について

    日本ベーリンガーインゲルハイムの高戸さんより説明していただきました。

    バイオ後続品とは分子量が大きく有効成分の構造が複雑であることが特徴です。ジェネリック医薬品は

    通常、単一の安定した比較的単純な構造の低分子化合物です。

    ジェネリック医薬品は製剤の生物学的同等性試験によって先発品と同一の有効性・安全性を担保できます。

    しかしバイオ後続品は先行バイオ医薬品との有効成分が同一性を示すこと自体が困難です。

    このため、承認申請する際には先発品が行うのと同じくらいの試験データが必要だそうです。

    日本で今までに発売されているバイオ後続品は抗がん剤やリウマチ、インターフェロンなど病院内で使用されるものでしたが  今回薬局で調剤できる初めてのインスリン注射薬が発売されることになります。

    糖尿病患者さんにとっては継続治療をおこなうにあたって、経済的負担も不安材料の一つという調査結果もあります。

    この面からもバイオ後続品の使用は今後増えるでしょう!

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    大桑店 山瀬

  • 【坂下店】はなの木薬局の在宅医療への取り組みを紹介

    【坂下店】はなの木薬局の在宅医療への取り組みを紹介

    7月21日に薬薬連携研修会に参加しました。

     

    ◆選択的DPP-4阻害剤 オングリザ錠について(協和発酵キリン)

    ◆在宅医療におけるはなの木薬局での取り組み事例(奥田常務、松本課長)

    松本講演①

    はなの木薬局での在宅医療は松本課長が活動している富山エリアの取り組みが進んでおり

    現在の訪問は約40名。

    現場経験の多い松本課長のお話は経験の少ない私にとってとても勉強になりました。

    常務講演①

    在宅では患者さまや医師、訪問看護師などからの問い合わせに対応できる知識が必要で

    特に「下剤」「眠剤」「利尿剤」オピオイドを含む「鎮痛剤」についてよく問い合わせがあるそうです。

    現在の状態に対してどの程度の効果があるのか、また適しているのか薬学的評価を求められます。

    紹介された症例にコンプライアンスに問題がある事例がありました。

    原因としてはいくつか考えられます。

    病識が乏しい、認知症状によるもの、用法の複雑性、ライフスタイルなど患者ごと異なります。

    用法ごとに薬を分けたり、服薬カレンダーやBOXにセットしてみても改善がみられない。

    根本的な問題を探すためにケアマネージャーさんが患者さんと話をするなかで問題点を

    見つけることができました。

    薬剤や服薬に関する問題点は薬剤師の視点や持っている知識や情報だけでは解決できないこともあり

    在宅医療を進めていくには多職種との連携がとても重要になってくるそうです。

    松本講演③
    ターミナルの事例では、患者が自宅での療養を望まれる場合に必要なのは入院時と同等の

    医療を在宅で受けられることだそうです。

    現在の法律で定められている院外で使用可能な薬剤は限られており、入院中に使用していた薬剤が

    院外では使えないことがあるため代替薬を考えなければならないこともあるそうです。

    末期の患者さんには麻薬や医療機器の豊富な知識を持ち

    症状急変時に迅速な情報提供や提案が必要です。

    このような場合にもいかに多職種と連携をしてサポートしていけるかが

    重要となってくると考えられます。

     

    今回の研修では『在宅の現場で自分が薬剤師として何を行うべきか、何が必要か』

    そして『多職種との連携の重要性』を考える良い機会になりました。

    経験や知識もまだまだ不足しているのでどんな場合でも対応していけるよう

    在宅医療や薬に関することの知識の幅を広げていきたいと思います。

    奥田常務、松本課長 貴重なお話をありがとうございました!

     

     

    坂下店 小林 朱美

  • 恵中薬剤師会研修会に参加しました!

    恵中薬剤師会研修会に参加しました!

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    5月21日に開催された岐阜県恵中薬剤師研修会に参加しました。

    研修の内容としては

    1.シダトレン スギ花粉舌下錠について(鳥居薬品さん)

    2.タケキャブ錠及びザファテック錠について(武田薬品工業さん)

    .「薬剤師、きのう、きょう、あした」

    (岐阜県薬剤師会副会長 岐阜県薬剤師会連盟幹事長 杉野正次郎先生) と3本立てで、どの講演も非常に興味深く勉強になるものでした。

    この中で、現場で働く薬剤師として個人的に気になっていた新薬「ザファテック錠」 この薬剤の特徴を学ぶことが個人的な研修の大きな目的でした。

    ザファテック錠は「成分名:トレラグリプチン」で名前の響きからもDPP-4阻害薬であることが想像できます。名称は「世界初の技術(The first technology)」の頭文字を由来にしているそうです。

    DPP-4阻害薬はここ数年で数種類発売されており血糖降下薬としては流行の領域と言えますがその中でこのザファテック錠の何が世界初かというと…

    世界初の週一回投与型のDPP-4阻害薬」ということです!

    武田薬品工業さんのDPP-4阻害薬といえばネシーナ錠(アログリプチン)がありますが、このザファテックは血中半減期が長く週一回の投与が可能である事に加え、ネシーナとほぼ同等のHbA1c低下作用を持つとのことです。

     

    副作用には現段階では特徴的なものは無く、その発現頻度もネシーナ錠と同等程度のようです。 既存のDPP-4阻害薬同様、他の血糖降下薬の併用は可能ですがSU剤等との併用は特に低血糖に注意が必要です。

    腎排泄型であるので腎機能が低下している方では減量の必要があります。 週一回投与であることの最大のメリットですが、やはり患者様のコンプライアンスの向上が期待できる事だと思います。

    この1年間薬局で服薬指導を行う中で特に糖尿病など慢性期の患者様の中にはコンプライアンス良好!とは言えない方が思ったよりも沢山いらっしゃるという事を感じました。 こうした患者さんは服用している薬剤の種類も多く、また目立った自覚症状も無いために服薬が煩雑になってしまうのだと感じています。

    こうした患者さんのコンプライアンス・アドヒアランスを高める事が薬剤師としての重要な業務の一つですが、このザファテック錠はこのような悩みを解決するためのツールとして非常に意義のあるものだと思います。 ...とは言っても週一回投与になることで逆に服薬意識が薄れてしまう方もいらっしゃるので、一概にこれが良いとも言えません。

     

    いずれにしても糖尿病治療の領域において新たな選択肢の一つなので、実際に処方された際には患者さんに適正に服用していただくための情報を適切にお伝え出来ればと思います!

     

    坂下店 三宅(薬剤師2年目)man