カテゴリー: 私たちの取組み

  • 【大桑店】木曽地区災害時医療救護訓練の実施

    【大桑店】木曽地区災害時医療救護訓練の実施

    9月13日に大桑村で『災害時医療救護訓練』が行われました。

    これは2011年から木曽郡内で実施されており、行政機関・医歯薬剤師会・病院・消防

    地域住民が参加し行われています。

    今年は大桑村が当番ということで、薬剤師として不足医薬品の調達訓練を中心に

    参加させていただきました。

     

    訓練は、駿河湾沖を震源とする地震発生との想定で開始。

    まず、災害対策本部から医療救護班、薬務班の派遣要請として

    避難所(大桑村中学校体育館)に出動します。

     

    その後、Drのトリアージに帯同しあらかじめ用意されている備蓄医薬品リストから

    必要な医薬品をリストアップし対策本部に要請。その後の医薬品の受け渡しまで行いました。

     

    今回は木曽病院のDMATも出動し、トリアージについて・AEDの使用方法など

    住民向けの講習も行いました。

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    ★このテントのなかで診断が行われます。(実際は屋外に設置)

     

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    ★トリアージの訓練

     

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    ★トリアージが終わりタグをつけた負傷は色分けされたシートへ移動

     

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    ★ペットブースもあります

     

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    ★薬剤師会作成のベスト

     

    大桑村は大正12年に大きな水害があり、死者・行方不明者72名を出した経験もあります。

    昨年は隣町の南木曽町で土砂災害、同じ郡内の王滝村では御岳山噴火と災害が発生しています。

    災害はいつ起きるかわかりません。災害時に薬剤師として、地元住民として何をすべきかを

    再確認できた良い機会でした。

     

    最後になりますが、この度大雨による被害にあわれた皆様方に心よりお見舞い申し上げます。

     

    大桑店 山瀬 聡

     

  • 【業務本部】若手薬剤師集合研修・懇談会を実施しました

    【業務本部】若手薬剤師集合研修・懇談会を実施しました

    9月6日(日曜日)

    はなの木薬局 若手薬剤師のみで実施する集合研修会を石川県金沢市の店舗で実施致しました。

    この研修は、日常業務に準じた習得状況についてケースワークを通じ入社2年目の薬剤師を対象に

    成長度合いを見る集合研修です。

     

    午前中は各疾患領域のケースについて、調剤から服薬指導をシミュレーションしていきます。

    20150905若手研修②   20150905若手研修①

    入社以来、日々調剤業務に追われ余裕をもって薬学的な見地に基づき

    思考する事が出来なかったかもしれませんね。

     

    この研修ではただ調剤して渡すのではなく処方内容や患者の状態をみて

    どのような判断をして行動できるか実践さながらの内容で見ていきます。

     

    ・・・皆緊張して挑んでおりましたが始まってみると凛々しく粛々と作業を進める様子に

    入社当時を知る私としてはただただ感動でございます。

    20150905若手研修④   20150905若手研修③

     

    この研修内容は4~16年目の先輩薬剤師4名が担当致しました。

    単に教えるのではなく、必要な解釈や考え方を企画・共有する事で

    ともに新たな気付きを得られたのではないでしょうか。

    20150905若手研修⑥   20150905若手研修⑤

     

    午後は社長を交えた懇談会。社長より我々はなの木薬局の方針に関するお話をして頂き

    幾つかのキーワードをもとに意見交換します。

     

    たとえば、「自律」

    「自立」ではなく自律。

    20150905若手研修⑦

    1年半の経験を踏まえて意見交換し、各々自身を振り返り、互いがどう成長したのかを

    感じることができたでしょうか?

     

    休みの日に長丁場な研修でしたが、見守る立場としても色々と気付き考えさせられる機会を頂き感謝です。

    皆医療人として立派に成長しているのが分かり嬉しい限りです。

     

    今度は中堅薬剤師(?)集合研修で会いましょう!

     

    業務本部 卯尾

     

     

  • 【大桑店】バイオ後続品とは・・・

    【大桑店】バイオ後続品とは・・・

    9月2日のお昼休みを利用して、メーカーの勉強会を行いました。

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    今回は、インスリングラルギンのバイオ後続品として初めて発売となる製品について

    日本ベーリンガーインゲルハイムの高戸さんより説明していただきました。

    バイオ後続品とは分子量が大きく有効成分の構造が複雑であることが特徴です。ジェネリック医薬品は

    通常、単一の安定した比較的単純な構造の低分子化合物です。

    ジェネリック医薬品は製剤の生物学的同等性試験によって先発品と同一の有効性・安全性を担保できます。

    しかしバイオ後続品は先行バイオ医薬品との有効成分が同一性を示すこと自体が困難です。

    このため、承認申請する際には先発品が行うのと同じくらいの試験データが必要だそうです。

    日本で今までに発売されているバイオ後続品は抗がん剤やリウマチ、インターフェロンなど病院内で使用されるものでしたが  今回薬局で調剤できる初めてのインスリン注射薬が発売されることになります。

    糖尿病患者さんにとっては継続治療をおこなうにあたって、経済的負担も不安材料の一つという調査結果もあります。

    この面からもバイオ後続品の使用は今後増えるでしょう!

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    大桑店 山瀬

  • 【まるみ薬局】社員旅行記

    8月18日、19日の2日間でまるみ薬局の社員旅行へ行ってきました!まるみ薬局はアピタの定休日以外は年中営業しているため、なかなか社内行事が全員揃って参加できません。しかし今回、グループ会社のはなの木薬局の方のご協力でメンバー揃って旅行へ行くことができました!

     

    行き先は【舘山寺温泉】By浜松

    当日は午前中勤務し、午後から出発!

    宿泊先の「ホテル九重」に到着し、お風呂に行くなど一息ついてから宴会へ!

    夕食は海の幸・山の幸を堪能しました(^○^)

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    宴会ではビンゴ大会を開催!なんと全員ハズレなし!!!

    そして一等は「東京ディズニーランドのペアチケット」♪ということで大変盛り上がりました!

     

    2日目は浜名湖周辺を観光。夜のお菓子で有名な「うなぎパイ」の工場【うなぎパイファクトリー】を         見学!無料で観覧できるため平日でもすごく混雑していました!

    午前中からうなぎパイスイーツを全員で完食!

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    余談ですが・・・うなぎパイはなぜ「夜のお菓子」というキャッチフレーズなのか・・・。

     

    うなぎパイが誕生した昭和36年は高度経済成長の真っ只中。その成長期において女性も社会に働きに出るようになり、子供たちも学校・塾など・・・皆が家にいる時間が少なくなりはじめていたようです。

    そんな中、夜の夕食だけは家族の集まる団らんのひとときとして大切にされていた時間でした そんなひとときに「うなぎパイ」を囲んで楽しいひとときをすごしてもらいたいと命名されたのが「夜のお菓子」だそうです。(春華堂HPより)

     

    エアパーク浜松では航空自衛隊の訓練生の戦闘機飛行訓練を実際に間近で見学することが出来ました!

    ものすごい迫力!

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    昼食は浜松と言えば「うなぎ!」と言ったら「うな重♫」。ある意味、今回の旅行の一大イベントでした!

    ふわふわでとても美味しかったです!

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    午後からは舘山寺ロープウェイに乗り大草山(おおくさやま)へ登りました。

    頂上には浜名湖オルゴールミュージアムがありアンティークのオルゴールの音色を聴くことができました。

    あまりにもいい音色で寝ている人もちらほら・・・。

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    浜松と言えば(part2)うなぎ!と浜松餃子!!ということで浜名湖SAで餃子を食べて帰路へ・・・。

    見て、食べて食べて食べて・・・のとても充実した時間を過ごすことができました!

    来年もぜひメンバー揃って行きたいと思っています!!

     

    ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!!

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    まるみ薬局 横井成尚

  • 【坂下店】はなの木薬局の在宅医療への取り組みを紹介

    【坂下店】はなの木薬局の在宅医療への取り組みを紹介

    7月21日に薬薬連携研修会に参加しました。

     

    ◆選択的DPP-4阻害剤 オングリザ錠について(協和発酵キリン)

    ◆在宅医療におけるはなの木薬局での取り組み事例(奥田常務、松本課長)

    松本講演①

    はなの木薬局での在宅医療は松本課長が活動している富山エリアの取り組みが進んでおり

    現在の訪問は約40名。

    現場経験の多い松本課長のお話は経験の少ない私にとってとても勉強になりました。

    常務講演①

    在宅では患者さまや医師、訪問看護師などからの問い合わせに対応できる知識が必要で

    特に「下剤」「眠剤」「利尿剤」オピオイドを含む「鎮痛剤」についてよく問い合わせがあるそうです。

    現在の状態に対してどの程度の効果があるのか、また適しているのか薬学的評価を求められます。

    紹介された症例にコンプライアンスに問題がある事例がありました。

    原因としてはいくつか考えられます。

    病識が乏しい、認知症状によるもの、用法の複雑性、ライフスタイルなど患者ごと異なります。

    用法ごとに薬を分けたり、服薬カレンダーやBOXにセットしてみても改善がみられない。

    根本的な問題を探すためにケアマネージャーさんが患者さんと話をするなかで問題点を

    見つけることができました。

    薬剤や服薬に関する問題点は薬剤師の視点や持っている知識や情報だけでは解決できないこともあり

    在宅医療を進めていくには多職種との連携がとても重要になってくるそうです。

    松本講演③
    ターミナルの事例では、患者が自宅での療養を望まれる場合に必要なのは入院時と同等の

    医療を在宅で受けられることだそうです。

    現在の法律で定められている院外で使用可能な薬剤は限られており、入院中に使用していた薬剤が

    院外では使えないことがあるため代替薬を考えなければならないこともあるそうです。

    末期の患者さんには麻薬や医療機器の豊富な知識を持ち

    症状急変時に迅速な情報提供や提案が必要です。

    このような場合にもいかに多職種と連携をしてサポートしていけるかが

    重要となってくると考えられます。

     

    今回の研修では『在宅の現場で自分が薬剤師として何を行うべきか、何が必要か』

    そして『多職種との連携の重要性』を考える良い機会になりました。

    経験や知識もまだまだ不足しているのでどんな場合でも対応していけるよう

    在宅医療や薬に関することの知識の幅を広げていきたいと思います。

    奥田常務、松本課長 貴重なお話をありがとうございました!

     

     

    坂下店 小林 朱美

  • 【坂下店】学校薬剤師活動~プール水の検査~

    【坂下店】学校薬剤師活動~プール水の検査~

    「学校薬剤師」って聞いたことはありますか?

    大学以外の学校には学校薬剤師をおく必要があります。

    学校医は健康診断や予防注射をする

    学校歯科医は歯科検診をする

    と任務が分かりやすいのですが学校薬剤師はなにをするのか分かりにくいですね。

    簡単に言うと学校の衛生状態や環境の検査をして管理の指導助言をします。

    児童生徒が良い環境で学習したり給食を食べたりできるようにするのが主な仕事。

    私も地元の小学校の学校薬剤師に任命されていますので、今日はプール水の検査に行ったお話を。

     

    梅雨の晴れ間で蒸し暑い日でした。昔はプールが苦手だったなぁ・・・

    (カナヅチだったので^^;)

    写真0(夏目)

    検査のための水をボトルに採取します。

    手の怪我をしていたため養護の先生にお願いして水を取ってもらいます。

    (細菌が入るといけないし^^;)

    写真1(夏目)

    ギャラリー(小学生)は興味津々(笑)

    写真2(夏目)

    「な~にやってんの~?」

    「君らが泳ぐ水がきれいかどうか調べてるんだよ~」

     

     

     

     

    写真3(夏目)

     

     

    ろ過機の水も調べます。

    「うわぁ!水浸しだぁ」

    「止めちゃいかんぞ。検査しているんだからね~」

     

    写真4(夏目)

     

     

     

     

     

     

    無事採水が終わりました。

    後は検査センターに提出して結果を待ちます。

     

    それにしても自分が小学生の時、授業中におじさんが入ってきて明るさとか

    何かやっていた覚えが何となくありますが、そのおじさんが今の私です(笑)

    学校薬剤師はなかなか仕事内容が生徒に見えにくいですが、学校活動の陰で貢献しています。

     

    というお話でした。

    坂下店 夏目

  • 恵中薬剤師会研修会に参加しました!

    恵中薬剤師会研修会に参加しました!

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    5月21日に開催された岐阜県恵中薬剤師研修会に参加しました。

    研修の内容としては

    1.シダトレン スギ花粉舌下錠について(鳥居薬品さん)

    2.タケキャブ錠及びザファテック錠について(武田薬品工業さん)

    .「薬剤師、きのう、きょう、あした」

    (岐阜県薬剤師会副会長 岐阜県薬剤師会連盟幹事長 杉野正次郎先生) と3本立てで、どの講演も非常に興味深く勉強になるものでした。

    この中で、現場で働く薬剤師として個人的に気になっていた新薬「ザファテック錠」 この薬剤の特徴を学ぶことが個人的な研修の大きな目的でした。

    ザファテック錠は「成分名:トレラグリプチン」で名前の響きからもDPP-4阻害薬であることが想像できます。名称は「世界初の技術(The first technology)」の頭文字を由来にしているそうです。

    DPP-4阻害薬はここ数年で数種類発売されており血糖降下薬としては流行の領域と言えますがその中でこのザファテック錠の何が世界初かというと…

    世界初の週一回投与型のDPP-4阻害薬」ということです!

    武田薬品工業さんのDPP-4阻害薬といえばネシーナ錠(アログリプチン)がありますが、このザファテックは血中半減期が長く週一回の投与が可能である事に加え、ネシーナとほぼ同等のHbA1c低下作用を持つとのことです。

     

    副作用には現段階では特徴的なものは無く、その発現頻度もネシーナ錠と同等程度のようです。 既存のDPP-4阻害薬同様、他の血糖降下薬の併用は可能ですがSU剤等との併用は特に低血糖に注意が必要です。

    腎排泄型であるので腎機能が低下している方では減量の必要があります。 週一回投与であることの最大のメリットですが、やはり患者様のコンプライアンスの向上が期待できる事だと思います。

    この1年間薬局で服薬指導を行う中で特に糖尿病など慢性期の患者様の中にはコンプライアンス良好!とは言えない方が思ったよりも沢山いらっしゃるという事を感じました。 こうした患者さんは服用している薬剤の種類も多く、また目立った自覚症状も無いために服薬が煩雑になってしまうのだと感じています。

    こうした患者さんのコンプライアンス・アドヒアランスを高める事が薬剤師としての重要な業務の一つですが、このザファテック錠はこのような悩みを解決するためのツールとして非常に意義のあるものだと思います。 ...とは言っても週一回投与になることで逆に服薬意識が薄れてしまう方もいらっしゃるので、一概にこれが良いとも言えません。

     

    いずれにしても糖尿病治療の領域において新たな選択肢の一つなので、実際に処方された際には患者さんに適正に服用していただくための情報を適切にお伝え出来ればと思います!

     

    坂下店 三宅(薬剤師2年目)man

  • 無菌調剤研修

    無菌調剤研修

    岐阜県薬剤師会主催の「在宅調剤実務研修会」へ参加してきました。
    岐阜薬科大学の無菌調剤室と講義室をお借りし4時間の実習。

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    「実習1」
    在宅医療に必要な無菌操作の基礎知識として、基本的なスキルを習った。
    私の学生時代には実習した記憶がない程の領域であり新鮮で緊張する
    時間であったが、高機能薬局をめざすべき我々には大切な研修でした。
    ご指導いただいた主な内容は以下のとおり

    ・処方せんの読み方
    ・混合量の計算
    ・無菌操作における身だしなみ
    ・シリンジ、注射針の扱い方及び注意点
    ・アンプル、バイアル製剤の扱い方及び注意点
    ・輸液バックの扱い方
    ・抗ガン剤調整業務の留意点
    ・クリーンベンチと安全キャビネットの相違

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    実習1では、試験的に自分のテーブル上の薬剤を使用し
    バイアルを溶解したり、アンプルをカットし手技を習う

    「実習2」
    実習1で習得した調整手順を元に、グループに分かれ
    クリーンベンチを使用し実際にアミノトリパ1号輸液を
    使用しビタミン剤と微量元素を混注する無菌実習をした。

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    大変お世話になった
    岐阜県薬剤師会薬局委員会
    岐阜大学病院薬剤部の石原先生、廣瀬先生
    そして
    岐阜薬科大学の杉山教授、中村教授と
    学生の秋山さん前川さんに感謝いたします。

    平成27年2月16日
    代表取締役社長
    曽我 望武

  • 症候学を学ぼう!!~セルフメディケーションと薬剤師の役割~

    症候学を学ぼう!!~セルフメディケーションと薬剤師の役割~

    今回、昭和薬科大学薬学部教授の木内祐二先生のワークショップに参加しました。

    私は、6年制薬学教育の第三期生で今年の3月に国家試験を受験した新人薬剤師です。

    「症候学」という学問は非常に重要であり、これからの薬学教育で必要であることを聞いていましたが、

    実際に大学の授業で系統的に勉強する機会はなかったので「症候学」を学ぶことができて

    非常に貴重な機会となりました。

    私は、4月から薬局で実際に業務をしてみてOTC情報提供は非常に難しいと感じていました。

    これまで薬理や薬物治療を学んできて薬品名から疾患を推測することや疾患から使用する

    薬品名や症状を挙げることはしてきましたが、“症状から病気を推測する”という考え方を

    あまりしてこなかったため、OTC販売に対して苦手意識を持っていました。

    しかし、実際の業務では、自分自身で症状から推測される疾患をできるだけ

    挙げて患者様から情報を収集しながら疾患を絞り込んでいかなければいけません。

    実際にグループごとにいくつかの症状に対する疾患を挙げてみると

    こんなにも沢山の考えられる疾患があることに驚きました。

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    また、疾患を推測したあとの対応(トリアージ)についてもグループで議論しました。

    疾患の推測には、「LQQTSFA」という7つの質問が重要な鍵になると教えていただきました。

    LQQTSFAとは、「どこが(L)」、「どのように(Q)」、「どの程度(Q)」、「時間・時期・頻度(T)」、

    「状況(S)」、「増悪軽快因子(F)」、「随伴症状(A)」のことです。

    また”アルゴリズム”という方法を教えていただき、疾患を振り分けるときのテクニックを

    知ることができて大変勉強になりました。

    昭和薬科大学の薬学部生は、疾患ごとに病態を調べて疾患を振り分ける練習を1日中していることも

    あるとのお話を聞いてとても驚いたと同時に、私も薬剤師としてもっと頑張らなければいけないと

    焦りも感じました。

    今回の講演を通して私が強く実感したことは、患者様に適切なトリアージを行うための

    症候学の知識がなければ積極的かつ余裕をもった応対はできず、患者様に安心感を与える

    情報提供もできないと感じました。逆に考えれば、トリアージに必要な知識を身につけることができれば、

    薬剤師の活躍の幅が格段に上がると強く感じました。

     

    最後になりましたが、木内先生、天候の悪い中遠くから富山までお越しいただき誠にありがとうございました。

    木内先生から教えて頂いたことを日々の業務でも生かせるように努力していきたいと思います。

     

    本郷店 小山 葵

  • 第5回富山県漢方調剤フォーラムに参加しました

    第5回富山県漢方調剤フォーラムに参加しました

    1月25日に開催された富山県漢方調剤フォーラムに参加してきました。

    この研修会は富山県薬剤師会と富山県病院薬剤師会が共催しており、

    薬局だけに留まらない幅広いお話を聞くことができました。

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    一般演題は薬剤師の先生2名の発表で、松本課長が座長を務められました。

    「煎じ薬における処方意図の推察」という難しい内容でしたが、

    個々に合った治療ができるという煎じ薬の長所を活かすためにも、

    処方意図の理解は重要なことだと感じました。

    また、ヒアリングや日頃の医師とのコミュニケーションの重要性についても再認識させられました。

     

    特別講演Ⅰでは和漢診療科の先生からリウマチ治療における漢方使用例についてお話頂きました。

    また、最近の話題として「腸管膜静脈硬化症」についても取り上げられました。

    これは山梔子含有方剤の長期投与により誘発されやすく、

    早期発見が困難であるため漫然とした投与をしないよう薬剤師も注意してほしいそうです。

     

    特別講演Ⅱでは抗がん剤の副作用に対する漢方薬の活用例を知ることができました。

    代表的なものは

    ・吐気 → 六君子湯

    ・下痢、口内炎 → 半夏瀉心湯

    ・末梢神経障害 → 牛車腎気丸、芍薬甘草湯

    だそうです。また、抗がん剤投与と同時に服用開始し、予防的に使うことが多いようです。

     

    漢方薬は効果が緩やかではありますが、安価で副作用や併用禁忌が少ないため有用な薬剤だと思います。

    今回の研修では、様々な症状に対する活用法を知ることができました。

    今後も理解を深め、日々の業務に活かしていきたいと思います。

     

    本郷店 稲田 千香子